武士道シックスティーン
湊かなえや伊坂幸太郎が苦手な（嫌いな）Ｄさんにオススメされた一冊。
寝ても覚めても剣道のことだけを考え勝つことが全てだと思っている剣道エリートの香織と、中学から剣道を始めキレイな姿勢や自身の上達を楽しんで取り組む早苗。
剣道のことはまったくわからないけどおもしろかった（・∀・）
まだお互いを知らない時、明らかに格下の早苗に負けてしまう香織。
それから早苗のことが気になり、勝つことだけを考え、同じ高校に進むも『敵国に乗り込む』くらいな気持ちで行く。
“敵”だった早苗にいつのまにかもっと強くなってほしいと願うようになり、指導までしだす。
あることをきっかけに香織は、何のために剣道をするのか？勝ち続けることが目的なのか？と、そもそも論の悩みにぶち当たる。
そこから早苗にも部活にも距離をとる香織だったけど、だんだんと早苗との関係が変わっていって、、、てな物語。
早苗が勝ち負けに拘ることが嫌だというバックボーンが後から回収されたり、周りのキャラクターが良い人揃いだったり、個人競技だからこその部活の良さだったり。このふたりの関係性以外にもおもしろさが詰まってた。
